ここが僕らの居場所なんだと、毎日のように幸せをかみしめて。
カリフォルニアスタイルの家には開放感あふれるウッドデッキと庭があり、友人を招いてのバーベキューパーティーがたびたび開催されている。
家づくり勉強会で不安が解消された
「結婚・出産を機に、思いきって家を建てることにしました」と奥様が語る。夫婦ともに実家が一戸建てで、新居にマンションという選択肢はなかったそうだ。当初、某ハウスメーカーのしつこい営業に辟易していたところ、知人の紹介でコトハウスの片山と出会うことになる。まずは勉強会に参加し、家の構造や資金計画について学んだ。「なかば勢いで家づくりを始めましたけど、知らないことが多すぎたというか、何がわからないのかもわかっていない状況でした。でも、何にどれくらいのお金がかかるとか、片山さんにいろいろ教えてもらって、不安はまったくなくなりましたね」とはご主人。並行して進めていた土地探しでも、運よく希望エリアで条件のいい土地が見つかり、M様邸の家づくりはとんとん拍子に進んでいったのだった。
開放的なカリフォルニアスタイルの家
ニューヨークの閑静な高級住宅街をイメージしたブルックリンスタイルと、西海岸沿いの明るく開放的な雰囲気がただようカリフォルニアスタイル、片山からは2種類の提案があった。サーフィンが趣味のご主人は、迷わず後者を選択。リビングからつながるウッドデッキと、その先に広がる人工芝の庭にはとくにこだわった。友人を招き、庭でバーベキューパーティーをする機会も多い。そしてもちろん、デザイン性だけではなく機能性も追求した。水まわりを一箇所に集めることで、家事動線をスムーズに。浴室・洗面脱衣室・ファミリークローゼット・ベランダを一直線に並べ、「洗う→干す→しまう」の作業を効率化している。またキッチンの背面には、間口が広くて奥行きもある半透明の扉つきのパントリーを設置した。
なるほど、と思える提案ばかりだった
ほとんど住宅会社は、コミュケーションコストを抑えるために、打ち合わせ回数やプランの修正回数を制限している。しかし、初めて家を建てる人にとって、図面だけで判断するのはなかなか難しい。結局、自分自身で決められない部分は、住宅会社に一任することになる。住宅会社の都合を押しつけられるケースも、もしかしたらあるかもしれない。「でも片山さんは、いつも私たちに寄り添ってくれました」と奥様はいう。「こうしたほうがいいですよ、という提案がまったく強引じゃなく、なるほど、と思えるものばかりでした」。また、建物が上棟したタイミングで一緒に現場へ出向き、スイッチやコンセントの位置、建具の色などについてじっくり相談、その要望が反映された。ここまでの対応をする住宅会社は、まずないだろう。
ずっと先の暮らしのことまで考えて
快適な暮らしが新築直後の一定期間で終わることなく、5年後、10年後、さらには50年後も続くように、細部までさまざまな工夫が施されている。たとえば、子ども成長やライフスタイルの変化にあわせた収納計画や、老後の負担を軽くするために家事の際の階段移動を極力少なくしたレイアウトはその一例だ。「素敵だね」「うらやましいなぁ」と、バーベキューパーティーに訪れた友人からは感嘆のため息が漏れる。なかには、「最近うちも家を新築したけど、もう一回建て直そうかなって思えてくるわ」という声も。M様は自慢のわが家を思う存分楽しんでいる。「家に帰るといつも、ああ、ここが僕らの居場所なんだなと、しみじみ思うんですよね」と幸せをかみしめるご主人の表情が、すべてを物語っている気がした。
DATE
- 所在|大阪府岸和田市
- 土地|約32坪
- 建物|約29坪
- 竣工|2023年1月
- 大阪府和泉市/S様邸
「もっとこうすればよかった」が、この家では見つからない。